美しき、法第一条。

私は建築基準法第一条が好きだ。
簡潔で平易。必要にして充分。法第一条の美しい一文は、建築基準法の何たるかを、端的に表しています。
「建築基準法」という複雑怪奇な法律は、格調高くシンプルな第一条から、厳かに始まります。

(目的)第一条

曰く、

この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。

最低の基準」の部分は重要。
建築基準法の規定は、あくまで最低の基準であって、例えば構造であれば、建築基準法の構造規定が満たされればどんな地震が来ても大丈夫!ということにはならない、ということを謳っています。

建築基準法の定める基準を満たし、それに加えてどんな性能を建築物に持たせるかは、他ならぬ建築主が、建築士とよくよく相談して決めなければならない訳です。